覚悟はいいか?俺はできてる
わたしは空港が好きだ。空港の呼び出しのピンポンパンポーンにさえぞくぞくする。
3時間以上前から空港にいって、椅子に座って待機しているほどいつもは楽しみで仕方ない空港だが、今回はちがう。
不安でたまらない。
緊張の蒸気で前髪が束になる。はやりの濡れ感と束感だ。
旅程はアメリカン航空を利用し、羽田→ロサンゼルス→バンクーバー(祝!)だ。
ロサンゼルスの乗り換え時間は3時間しかない。しかも土曜。
調べてみると、週末は保安検査に1時間以上かかるだとか、遅延して搭乗できなかったとかそんな恐ろしいワードが飛び交う。
さらに日本人女性がハワイで入国拒否をされたという話が舞い込んだ。
入国拒否については彼女にも問題があったようなので、学生時代の年金もNHK受信料もまじめにはらってきたほど品行方正であるわたしは不安になる必要はないのだが、
なんせアメリカ。USA。
と、いうことで、
1年先の帰国のチケットを購入し、残高証明、滞在先住所、入学許可書、ESTAの控え、ワーホリビザの許可証すべてを印刷し、我が家に20年以上受け継がれしキティちゃんのクリアファイルに丁寧にいれた。
質問されそうな事項も練習して、書きだした。
かかってこい、アメリカ。
なにをきかれても答えられる、準備は完璧だ。
羽田からの飛行機は定刻20分前に離陸し(そんなことあるの?)
1時間前にロサンゼルスに到着した。 All right. 乗り換えだ。
ロサンゼルス空港は初めて、なんならアメリカ初上陸だが、YouTubeで10回は予習したので、正夢か?と混乱するほど既知の場所になっていた。
外国人用の列に並ぶ。めっちゃすいてる。
それもそのはず朝6時だ。アメリカ人もこんな朝から働くんだと感心する。
アメリカ人のことをなめすぎていた。
2kgのキティちゃんのファイルをしっかり抱きしめ神妙な面持ちで待つ。ゴゴゴゴゴゴゴ・・・と聞こえてくるぴりつき様だ。
視界には5分以上問い詰められるアジア系男性がいる。別室送り・・・か?寒いのに、暑い。
「NEXT!!!」
わたしの番だ!いざ、出陣。
「Put your finger here.(指をここにおいて。)」
指紋をとる。質問がくるぞ。
「What's the purpose of your visit?(目的は?)」
「Transfer to Vancouver.(バンクバーへの乗り換えです。 チケットをみせる)」
「Ok.Here you are.(いいよ。はいどぞ~)」
PASSPO-TO☆返ってきた。
え、印刷したものな~~~んもみんのかい!
ふと「身構えているときには死神は来ないものだ」とアムロレイがささやく。
どうせならちょっと見せろとか言ってほしかったが、バンクーバーでは見せろと言われるだろう。なんせビザの申請をするんだからな。ククク・・・
余裕ぷりぷりである。
荷物も無事受け取ることができ、あとはルートを間違えず乗り換えていくだけだ。
正夢通りに進んでいく。荷物を再度預けて、保安検査も完了し1時間もかからず
乗り換えの搭乗口に到着した。
あとは2時間後に乗るだけだ。念のためモニターを見ておこう。
安心したら小腹がすいたのでチップスでも買おうとしたのだがなんと15ドル。
グミでさえ7ドル。1000円以上するスナックはもはやスナックじゃないて~
白目をむいて、席にもどる。
次回はやっとカナダに到着!!
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最後まで読んでくださりありがとうございます。
備忘録にはなってるがどんな内容が後から来る人に役立つんだろうかと、考えるてます。もし、ここはどうしたの?とかがあればお気軽にコメントください。
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