酒は人生の子守唄

バンクーバーで苦戦するアラサーのひとりごと

安息の地を手に入れた

バンクーバーに到着だ。

ロサンゼルスからバンクーバーまでのフライトはおよそ3時間。

 

飲み物が配られた時以外は恐ろしいほど、寝ていた。ノンレム睡眠だ。

首に巻くタイプの旅行枕?首にしてても、前に頭を倒して寝てしまうので意味ないのでは?と毎度思う。涎掛けみたいに巻いて寝たらいいのか?

要検討案件である。

 

到着後、出口を出る前に必ずイミグレーションへビザの申請にいかないといけない。

そのまえに入国審査だ!!! …と思ったら機械でポチポチ入力して不意打ちに写真を撮られただけだった。

17時間のフライト明けの疲れ切ったピーターペティグリューが印刷された。

左手に荷物。右手にピーターペティグリューをはためかせながらイミグレーションに向かう。

 

箱の中にパスポートを入れるよう指示される。みんな順番に上に重ねていく。

最後に来た人から順番に呼び出される。

 

なんでやねん。

 

適当な洗礼をうけ、1時間ほど待たされる。

またも古より我家に伝わりしキティちゃんの2kgのファイルを小脇に抱えて、神妙な面持ちで向かうわたし。それをじっとみるイミグレ職員。見つめあう我々。

「When is your birthday?」

なんて?

「WHEN IS YOUR BIRTHDAY?」(誕生日いつ?)

 

「1997... あ、うそ! 1994~」いったん年齢詐称を交えるも、答えるわたし。

 

「OK.」(ワーキングパーミットを渡される)

 

ま☆た☆な~~んもきかれへんや~~~ん☆

アムロレイがささやく「死神は・・・(以下略)」

 

スマホにはタクシーの運転手から まだ?と連絡が来ていたので、急いで出口に向かい、同じく送迎予約をしていた相乗りのシャイボーイと乗り込む。

 

シャイボーイの家に到着と思いきや、電話してみると間違っていたことが判明し言葉がわからないわたしでもわかるくらい彼のホストファミリーが運ちゃんに怒っている。

 

どうやら1時間以上離れたところに送ってきたようで、聞き取れただけでもどうやったら間違えるんだよ!どういうことだよ!いつ着くんだよ!とWHY!HOW! WHEN!が繰り返し質問されている。

運ちゃんに焦らせてごめんやけど、わたしはいつつくんや?と聞いて、わたしのマザーにもチャットをしておく。

全員に謝りながら、車を走らせる運ちゃん。

 

窓に目を移すとどこまでも続く青い空と眼下に広がる紅葉の燃えるような赤・オレンジが美しい。河川の水面にはきらきらと光が反射して、この風景を切り取って飾りたいと思えるほどだ。

 

前を向くと、

運ちゃんめちゃくちゃあおり運転。

おっさんがわたしらの車にむかって叫んでるやん。

 

無事彼を送り届け、わたしの家にも到着。

ブザーをならずとフィリピーナグランマが両手をひろげて「WELCOME~~!」と登場した。よかったいい人そう。自己紹介をして、部屋に入れてもらうと広いしきれいだし、、おなかすいたんじゃない?軽食あるから用意ができたら下に降りておいでと言ってくれる。

ありがたや~~ありがたや~~~

 

わたし以外にももう一人、日本人の女性を受け入れているとのこと。

グランマ(以下ナナイ(タガログ語でおばあちゃんという意味))とおしゃべりをしながら食べて、さて荷ほどきと荷物に手をかけた時 

ピンポーン♪ …来た!

 

次回、緊張のご対面である。

 

最後まで読んでいただき感謝感激うれし泣きである。

誰かの役に立てば幸ワーイ!